あの日伝えることの出来なかった4文字を

記憶の中に息づく人は、
見えない境界線が邪魔をした
心臓の味を教えて
白い指先は喉仏を求める
縋る舌を切り落とした夜
神様には赦されずとも
叶うならきみと手を繋いで星になりたい
鳴り止まないぼくらの心音
瞼の裏の笑顔は色褪せぬまま
また出会う日のためのさよならを。

ぼくは1人、今でも抱き続けている

* * *


title by  とぎれない、いつか